進路選択をどう行うべきか

更新日：3月2日

こんにちは、個別指導塾ロジスクです。

今回は考える系のブログをUP、私たちの哲学を知っていただければと思い書き連ねました。最後までお読みいただけると嬉しいです。

「好きなこと」「やりたいこと」は危険

進路、大学の学部学科を決める際に「好きなこと」や「やりたいこと」を基準に決めるという流れが一般的、市民権をとっています。ただこの考え方は危険な面があると思っています。

まず、その「好きなこと」「やりたいこと」は、本当にあなたが「好きなこと」「やりたいこと」でしょうか。例えば１年前、自分が好きだったものを思い出してみてください。多くの人が今の自分と違うものに興味関心を持っていたのではないでしょうか。人の心は移ろいやすいもの。よく調べたり考えたりせずに、一時の流行や雰囲気に流された「好き」や「やりたい」という直感的な気持ちで、進路にかかわる選択をするのは「本当に大丈夫？」でしょうか。

また、あなたの「好きなこと」「やりたいこと」は、世の中的に妥当なことでしょうか。残念ながら学校では、科目学習の知識や問題の解き方は教えてくれますが、「今、世界や世の中は具体的にどうなっているのか」や「今後どうなっていくのか」について学ぶ機会はほぼありません。そんな中で、自分の進路選択は「妥当なものだ！」「世の中で役立つ！」と言えるでしょうか？

知識や情報、経験がない中、「好き」や「やりたい」という感覚のみで進路選択をするのは、今の社会や教育環境では致し方ないものの、全く良いことだとは思えません。

世界を知ること、人を知ること、自分を知ること

当たり前のことですが、自分の感覚だけでなく、「社会や世界がどのようになっているのか」という基礎的な知識、教養がなければ良い進路決定はできません。完璧には無理ですが、書籍やインターネットを駆使して、自分なりの世界観を築く必要があります。ポイントは、同じ事柄を調べる際に複数の情報源を持つこと。偏った考え方に陥らないことが大切です。多くの知識や価値観を学べば、単純な感覚に惑わされないようになります。

さらに、大学、社会と歩みを進めるうえで、「人間関係で世の中は成り立っている」という世の中の本質を感じ取れると思います。ただ「人間関係」についての知見も、学校教育ではほとんどフォローされません。それに気の合う人としか付き合ってこない学生生活を送る人がほとんどなので、現代は人間的に成熟しづらい環境にあると思います。

まずは学力や偏差値関係なく「自分は未熟な人間だ」と意識すること、その上で積極的に未知な環境に身を置くなどしてみましょう。