今、不自由なく暮らせるのは「なぜ」？

更新日：7月29日

こんにちは、個別指導塾ロジスクです。

今回は、「今、不自由なく暮らせるのは「なぜ」」というテーマでお話ししていきます。

前回まで、日本社会、経済がものすごく劣化していることやその理由を書いてきましたが、そんな状況でもなぜ私たちは比較的に豊かで自由に活動できているのでしょうか。

まずは、社会の仕組みから考えていきたいと思います。一つわかりやすい例を上げます。

中学校のバスケットボール部に入部したバスケ初心者Aさん。

はじめてバスケットボールに取り組むので、入部当初は基礎練習や体力向上のトレーニングでバスケをするための基礎力を上げていきます。真面目に取り組んだおかげか実力がつき、3年生の引退もあり、試合に出ることもできるようになりました。

2年次はレギュラーに定着、持ち前のリーダーシップからキャプテンを任されチームを引っ張ります。3年時の最後の大会は惜しい結果に終わりましたが、良い状態でチームを2年生に引き継ぐことができました。

すっと入り込める内容かと思いますが、少しまとめてみると

1年次は基礎練を積むことで自ら「成長」し、

2年次はレギュラー、キャプテンとしてチームに「貢献」、

3年次の大会を最後にチームを次世代に「継承」する

この流れ、サイクルで3年間活動しきったといえますね。

この「成長」→「貢献」→「継承」のサイクルが毎年上手くいけば、チームはどんどん強くなるし、逆にうまくいかないとチームは弱体化していきます。そして、このことは何もバスケ部だけのことではありません。国や社会全体でも、全く同じことが言えます。

おそらくこのサイクルを最も回せていない国や地域は、ウクライナなどの戦争地域や第3世界の貧困に苦しむ地域でしょう。皆さんも今、ウクライナなどの戦争地域で、不自由なく生活できますか？

現在の日本が上手くこのサイクルを回せているかどうかは、前回までのブログで書いた通り、うまく回せているとは到底言えません。もっというと、このサイクルを意識して生活している人すらほとんどいないのが、わたしの実感です。当たり前ですが、これではどんどん社会は弱体化していきますよね。。。

このような状態でも、なぜ私たちは不自由なく比較的に豊かな生活を送れているのでしょうか。それは、今の中高生に対して言うと3～4世代前、ひいお爺ちゃん～ひいひいお爺ちゃん世代が戦後復興期から高度経済成長期までの期間をシャカリキに働き、日本を経済大国に押し上げたからに他なりません。私たちはその恩恵に預かっている、ここで敢えて大変悪い言い方をしますが、彼らがつくった遺産を食いつぶしているような立場ともいえます。